犬の混合ワクチンについて

犬の混合ワクチンについて

ミニチュア・ピンシャー

多くの動物病院では、犬の混合ワクチンは、5種から10種までの種類を扱っています。

 

どのワクチンにも、パルボウイルス、ジステンパーウイルス、アデノウイルス(2型)、パラインフルエンザウイルスというウイルス感染症に対するワクチンは含まれています。

 

さらに種類が増えると、レプトスピラ(コペンハーゲニー型やイクテロヘモラジー型など)、コロナウイルスが加わります。

 

 

では、この混合ワクチンの種類はどのようにして使い分ければ良いのでしょうか?

 

まずレプトスピラは、人間にも感染するリスクのある人獣共通感染症の原因となる細菌です。

 

ですのでなるべく予防しておきたいところです。

 

しかし、このレプトスピラが加わると、若干ワクチンによる副作用のリスクが高くなるため、特にダックスフントなどワクチン副作用のよく見られる犬種は注意が必要です。

 

また、レプトスピラは「届出伝染病」の一つで、発症した場合には、動物病院から保健所へ届けなければなりません。

 

ですので逆に届出がない地域はレプトスピラの発生がない、もしくはごく稀だと言えますので、そういった地域ではレプトスピラを含まない、より副作用リスクの少ないワクチンを選択しても良いかもしれません。

 

もちろんレプトスピラ発生地域ではしっかりとレプトスピラが混ざったワクチンを打つ必要があります。

 

また、コロナウイルスについては、病原性があまり高くないため、ワクチンは不要という考えが主流になりつつあります。

 

もちろん、何種を接種するかの最終判断はかかりつけの獣医師と相談して決めるようにしてください。

 

子犬の時のワクチンについて

子犬の時期には、通常生後2ヶ月から月に一度の接種をします。そして4ヶ月を過ぎて最終のワクチン接種を行い、その後は1年に1回の追加接種となります。
これは、子犬の時期には「移行抗体」と呼ばれるものが母犬から受け継いでいることと関係しています。

 

この移行抗体があると、子犬は感染症にかかりにくくなります。しかしワクチンの効果も得にくくなるため、移行抗体が無くなる生後2ヶ月ごろをめどにワクチン接種をスタートします。

 

しかし、最初のワクチンはなかなか効果が得られないため、1ヶ月ごとに数回、生後4ヶ月をすぎるまで接種を続けることで、ワクチンの効果を十分高める必要があるのです。

 

狂犬病予防接種や他の予防との兼ね合いについて

混合ワクチンを接種するときは、狂犬病予防接種と同時接種は避けましょう。

 

各獣医師会の指針にもよりますが、接種間隔は1ヶ月以上空けると安心です。また、混合ワクチンを接種した当日は、フィラリア予防やノミ・マダニ予防など、他のお薬を飲ませるのは控えましょう。

 

万が一、体調を崩した時にどれが原因なのか、わかりづらくなります。

 

まとめ

混合ワクチンにはたくさんの種類を決めたり、子犬の接種時期を決めるには、かかりつけの先生と相談することが大切です。

 

でもあまり専門的なことをその場で決めることは難しいですよね。

 

この記事がそういった時の予備知識としてお役に立てば幸いです。

 

-記事作成者:フォロン動物病院 獣医師-

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